初秋の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その弐)

初秋の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その弐)
毎回立ち寄る廟の案内人Iさんの休憩所は、残念ながらこの日臨時休業でお会い出来なかった。
いつも休憩所周辺を徘徊している猫たちもほとんど見かけない。
休憩所付近には三ケ根観音のお堂があり、さらに一段高くなったところには比島観音が設置されている。周辺には多数の石碑や地蔵がところせましと立ち並ぶが、南方戦線に関連したものが多い。

画像1/比島観音近くに大東亜戦争のモニュメントとして設置してあるプロペラの付いた三菱製の瑞星エンジン。14気筒、1080馬力。戦後になって遠州灘で底引網に引っかかって引き上げられた。当初はゼロ戦に搭載されたものとされていたが、その後で違う機種用だった事が判明したとの添え書きがある。

画像2/殉国七士廟はそれら石碑群から数百メートル離れたところに建立されている。入り口に設置された巨大な石柱。高さ5メートル以上はありそう。

画像3/戦勝国からA級戦犯とされ、断罪された方々の遺骨がここに納められた経緯を綴った石碑。

画像4/今回も無事参拝を終え、下山を始めると突然の通り雨に見舞われた。岩場がつるつるして足を取られるのが難儀であった。帰りの道中では群生する渋柿を発見。せっかくなので赤く熟したものを口に入れてみると、まったく渋くはなく、充分食べられるものであった。

画像5/同行のHさんによれば、黄色い渋柿も焼酎に漬けると甘みが出て食せるとのこと。ムカゴや野いちご、前回のヤマモモなど、年間通じて山の幸が豊富な三ケ根山であった。