セブンアップス

セブンアップス
これも最近リリースされた70年代の作品。セブンアップスとは、懲役7年以上に相当する重大な犯罪捜査専門に編成された警察内のチームのこと。
ダーティ・ハリーは一匹狼だが、こちらはチーム全員が荒くれで、捜査のためなら法を犯す事など何とも思っていない。主演のロイ・シャイダーは「ジョーズ」の警察署長役で誰もが知るベテラン俳優。幼なじみの内通者(トニー・ロー・ビアンコ)から得ていた情報をもとに捜査を進めていたが、その過程で仲間の一人が撃ち殺されてしまう。怒りのままに猟犬のように犯人を追いつめる勧善懲悪のストーリー。
マッスルカー(ポンティアックのマイナー車種)を使ったカーアクションは「ブリット」に比べても遜色は無い。銃撃シーンは多いわけではないが、犯人が使う極端に短く切り詰められたショットガンはいかにも恐ろしげである。わるものの一人でジョー・スピネルが出演しているが、この人はこの前後「ゴッド・ファーザー」の1と2でコルレオーネのヒットマン役でも出演している。他にも出演作品は多いが、いつも犯罪者の役ばかりである。夏ミカンのような凸凹の顔をしているのでわかりやすい。
ラストシーンまで一直線で、ストーリーには特にヒネリも無いのが残念だが、この時代の雰囲気というか空気がとっても懐かしい一作。